2026年1月1日から、アメリカの人気11国立公園では、米国に住んでいない旅行者に1人$100の追加料金がかかるようになりました。
日本からレンタカーで国立公園を回るなら、年間パス(America the Beautiful Pass)を買うかどうかで、支払額が数万円単位で変わります。
この記事では、何人・何公園からパスが得になるかを先に示し、そのあとRecreation.govでのデジタルパスの買い方を実際の画面で解説します。
料金と手順は2026年10月4日にNPS公式とRecreation.govで確認したものです。
結論|大人2人なら2公園、3人以上なら1公園からパスが得
非居住者向けの年間パスは$250で、追加料金のかかる公園を車1台で回る場合の損得は次のとおりです。
| 16歳以上の人数 | 1公園だけ | 2公園 | 3公園 |
|---|---|---|---|
| 1人 | $135(パス不要) | $270(パスが$20得) | $405($155得) |
| 2人 | $235(パス不要) | $470($220得) | $705($455得) |
| 3人 | $335($85得) | $670($420得) | $1,005($755得) |
| 4人 | $435($185得) | $870($620得) | $1,305($1,055得) |
金額はパスなしの合計で、「入場料$35(車1台)+$100×人数」を公園数分足したものです。
カッコ内は、$250のパスを買った場合との差です。
15歳以下は入場料も追加料金もかからないので、人数に数えません。
追加料金のかからない公園(アーチーズなど)だけを回る旅では、入場料は車1台$30〜35なので、パスはほぼ元が取れません。
駐在員やその家族など、米国に住んでいる人は$80の居住者用パスの対象です。米国の運転免許証やグリーンカードで居住を証明できれば$80で買え、その車に乗る日本からの家族や友人の$100も免除されます。
2026年の入場料|11公園は「通常の入場料+1人$100」
追加料金は、16歳以上の非居住者が対象の11公園に入るたびに、1人$100かかります。
通常の入場料(車1台単位)とは別に支払うものです。
| 公園 | 州 | 通常の入場料(車1台・7日間) | 非居住者の追加料金 |
|---|---|---|---|
| イエローストーン | ワイオミングなど | $35 | 1人$100 |
| グランドティトン | ワイオミング | $35 | 1人$100 |
| グランドキャニオン | アリゾナ | $35 | 1人$100 |
| ザイオン | ユタ | $35 | 1人$100 |
| ブライスキャニオン | ユタ | $35 | 1人$100 |
| ヨセミテ | カリフォルニア | $35 | 1人$100 |
| セコイア&キングズキャニオン | カリフォルニア | $35 | 1人$100 |
| ロッキーマウンテン | コロラド | $35 | 1人$100 |
| グレイシャー | モンタナ | $35(11〜4月は$25) | 1人$100 |
| アケーディア | メイン | $35 | 1人$100 |
| エバーグレーズ | フロリダ | $35 | 1人$100 |
この11公園以外は、非居住者も通常の入場料だけです。
たとえばアーチーズは車1台$30で、$100はかかりません。
米国居住者だけが対象の無料入園日もあり、非居住者はその日も通常どおり料金がかかります。
定番ルート別の損得|大人2人・レンタカー1台の場合
西部の定番ルートは、ほとんどが追加料金の対象公園を2か所以上含むため、パスの方が安くなります。
| ルート | パスなし | パスあり | 差額 |
|---|---|---|---|
| グランドキャニオン+ザイオン+ブライスキャニオン | $705 | $250 | $455得 |
| イエローストーン+グランドティトン | $470 | $250 | $220得 |
| ザイオン+ブライスキャニオン | $470 | $250 | $220得 |
| ヨセミテだけ | $235 | $250 | $15損 |
| アーチーズ+キャニオンランズ | $60 | $250 | $190損 |



ツアーで入る場合も、パスは使える
追加料金はツアー参加者にもかかりますが、非居住者パスを持っていれば、保持者本人と同行の大人3人までが免除されます。
4人以下のグループなら、ツアーでもレンタカーでもパス1枚で結果はほぼ同じです。
差が出るのは、5人以上で1台の車に乗る場合です(車なら全員が対象)。
米国在住の家族や友人の車に乗るなら、パスは不要なことがある
NPSは、発行年に関係なく有効な年間パスなら、自家用車の同乗者の入場料と追加料金もカバーすると案内しています。
米国在住の家族が$80の居住者パスを持ち、その人の車で入るなら、日本から来た人は$100を払う必要がありません。
ただし、パスの保持者本人が同乗していることが条件です。
デジタル年間パスの買い方|Recreation.govで日本から購入する手順
日本からでも、Recreation.govで出発前に買えます。
アカウント作成から支払い画面まで、初めてでも30分ほどです(2026年10月4日に実際に操作して確認)。
Recreation.govのトップ画面中央にある「Passes」の「Learn More」をクリックし、「Get a Digital America the Beautiful Pass to visit multiple locations」を押します。


「2026 Digital Non-Resident Annual Pass」($250)の「Add to Cart」を押します。

カートに入れる時点でログインが必要です。「Create an account」で、氏名・メール・携帯番号を入力します。
- 氏名はパスポートと同じローマ字で入れます(First Name=名、Last Name=姓)。この氏名がそのままパスの名義になり、注文画面では変更できません。
- 携帯番号は「+81」に続けて先頭の0を取った番号です(090-1234-5678なら「+819012345678」)。「090…」のままだと、「国際番号は+から始めてください」というエラーになります。
- 「Yes, email me stories…」は宣伝メールの受け取りなので、チェック不要です。



件名「Confirm Your Account Registration」のメールが届きます(検証時はGmailの受信トレイに約1分で到着)。6桁のコードを入力します。有効期限は24時間です。

小文字・大文字・数字を含む8文字以上です。画面の4つの条件がすべてチェックに変わればOKです。

「私はロボットではありません」にチェックして「Continue」を押します。シークレットモードやVPNだと、画像を選ぶ問題が出ることがあります。

郵便番号は日本の7桁をハイフンなしで入れれば通ります。下の2か所にチェックを入れ、「Proceed to Cart」を押します。
- 「I understand this pass is a non-resident pass…」:返金不可・譲渡不可への同意
- 「Yes, I have read and agree to the Need to Know information.」:注意事項への同意
- 「Commercial Operators」のスイッチはツアー会社向けなので、オフのままにします。


合計は$250.00で、税や手数料の上乗せはありません。有効期間は購入日から翌年の同じ月の末日までです(10月4日に買うと翌年10月31日まで)。
「Proceed to Payment」を押します。

Apple Payかクレジットカードで、ドル建てで払います。
- JCBも使えます(JCB公式サイトで、Recreation.govがアメリカのJCB加盟店として掲載されています)。

- 開始日は選べません。購入日から自動で始まるので、旅行の日程が決まってから買いましょう。
- 返金も譲渡もできません。ギフトとしての購入も不可です。
- 1つのアカウントで自分用に買えるのは1枚だけです。家族の分を買う場合は、その人の情報を保持者として入力する必要があります。
- カートの保持時間は約15分です。画面右上のタイマーが切れると、やり直しになります。
- 日本のカードでは海外事務手数料がかかります。率はカード会社ごとに異なります。
- JCBが通らないときに備えて、Visaかマスターカードも用意しておくと安心です。 JCB公式も、一部の店ではネットワークの都合などで使えない場合があると案内しています。
公園での使い方|レンタカーならPDFを印刷して持っていく
非居住者のデジタルパスは物理カードを選べないので、スマホの画面に加えて、PDFを印刷して持っていくのが確実です。
- ゲートでは、パスのQRコードと写真付き身分証を見せます。
身分証はパスポートです。保持者本人が毎回その場にいる必要があり、運転者でなくても構いません。 - 無人の入口や駐車場では、パスを車内に掲示するよう求められる場所が多いです。
Recreation.govの注意事項でも、物理パスか印刷したPDFを用意するよう案内されています。印刷した紙をダッシュボードに置けるようにしておきましょう。 - 公園内は携帯の電波が入らない場所が多いです。
PDFは出発前にスマホに保存し、オフラインでも開けるようにしておきます。 - 名義と身分証の氏名が一致しないと、公園で無効にされることがあります。
購入画面でもそう警告されています。 - パスがあっても、公園ごとの入園予約や許可は別に必要です。
たとえばザイオンのエンジェルスランディングは、抽選の許可が別途要ります。
パスを買わなくていいケース
次のどれかに当てはまるなら、個別に支払う方が安くなります。
- 大人1〜2人で、追加料金のかかる公園を1か所だけ回る。2人なら$235で、パスより$15安く済みます。
- 追加料金のかからない公園だけを回る。アーチーズやキャニオンランズ、デスバレー、ジョシュアツリーなどは、非居住者も通常の入場料だけです。
- 米国在住の家族や友人が年間パスを持ち、その人の車で入る。同乗者の入場料と追加料金もカバーされます。
パスでカバーされないもの
年間パスで払わなくてよくなるのは、入場料と通常の日帰り利用料(非居住者は$100の追加料金も)だけです。
次のものは別に支払います。
- キャンプ場や駐車場の料金
- 公園ごとの入園予約、抽選の許可(ザイオンのエンジェルスランディングなど)
- 特別ツアーやフェリー
- 公園内の宿泊施設など、民間事業者の料金
