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ザイオン国立公園は、切り立った赤褐色の岩壁と深い渓谷の中を歩ける、アメリカ西部を代表する国立公園です。
ただし、レンタカーで訪れる場合に少し戸惑いやすいのが、「車で公園まで行くのに、園内の中心部では車を使えない時期が長い」ことです。
ザイオン・キャニオンでは、例年春から秋を中心に無料シャトルが運行され、その期間中は一般車でザイオン・キャニオン・シーニック・ドライブへ入れません。
一方、東側を走るザイオン=マウント・カーメル・ハイウェイやコロブ・キャニオンズなどは、レンタカーだからこそ動きやすいエリアです。
2026年は3月7日から11月28日までと、12月26日から翌年1月2日までシャトル運行期間が設定されています。
つまり、初めてザイオンへ行くなら、
「公園まではレンタカー → ザイオン・キャニオンではシャトル → 東側は再びレンタカー」
という使い分けを理解しておくと、かなり動きやすくなります。
この記事では、ザイオン国立公園の見どころだけを並べるのではなく、どこを優先して、車とシャトルをどう使い、どのくらい時間を取ればよいかを日本人旅行者向けに整理します。
※料金・シャトル運行・道路規制などは2026年9月時点の情報です。国立公園では天候や工事による変更があるため、旅行直前にはNPS公式情報も確認してください。
ザイオン国立公園の見どころと失敗しない回り方

NPS / Daren Reehl
初めてなら「キャニオンはシャトル、東側は車」で考える

初めてザイオンを訪れるなら、最初からすべてを見ようとする必要はありません。
まず覚えておきたいのは、園内を大きく分けると、旅行者が訪れやすい場所だけでも性格が違うことです。
| エリア | 主な移動方法 | 初めての旅行での優先度 |
|---|---|---|
| ザイオン・キャニオン | シャトル中心 | ★★★★★ |
| 東側・ザイオン=マウント・カーメル・ハイウェイ | レンタカー | ★★★★☆ |
| コロブ・キャニオンズ | レンタカー | ★★☆☆☆ |
| コロブ・テラス | レンタカー | ★★☆☆☆ |
王道の景観や人気トレイルが集中しているのはザイオン・キャニオンです。
そのため、1日しかないならキャニオンを中心に考え、時間が残れば東側へ広げるくらいが無理のない回り方です。
レンタカーがあるからといって、園内を端から端まで車で走る必要はありません。
むしろ、車を置くべき場所と、車を使うべき場所を分けることがザイオン攻略の基本になります。
地図で全体像を把握|3つのエリアを混同しない
- ザイオン国立公園の入口、シャトル乗換場所、主要な見どころをまとめました。青はザイオン・キャニオン、オレンジは東側ドライブ、緑はコロブ・キャニオンズです。シャトルの運行時間、道路・トレイルの閉鎖状況は旅行前にNPS公式情報をご確認ください。
ザイオン国立公園は、ひとつの観光道路沿いにすべての見どころが並んでいるわけではありません。
ザイオン・キャニオン
スプリングデールのすぐ北側に広がる、もっとも有名なエリアです。
ザイオン・キャニオン・ビジターセンターから北へ延びるシーニック・ドライブ沿いに、
- ザイオン・ロッジ
- エメラルド・プールズ
- エンジェルス・ランディング方面
- リバーサイド・ウォーク
- ザ・ナローズ
などがあります。
シャトル運行中は一般車が入れないため、ここではレンタカーからシャトルへ乗り換えることになります。
東側エリア
ザイオン・キャニオンからザイオン=マウント・カーメル・ハイウェイを東へ進んだエリアです。
トンネルを抜けた先には、キャニオン・オーバールックや独特の砂岩地形が広がります。
こちらはシャトル路線ではないため、レンタカーが活躍します。
コロブ・キャニオンズ
公園北西部に離れて存在するエリアです。
ザイオン・キャニオンから約40マイル離れており、同じ日に無理に組み込む必要はありません。
NPS公式地図でも、ザイオン・キャニオンとコロブ・キャニオンズは離れたエリアとして示されています。
初めてで1日しかないなら、ザイオン・キャニオン+東側を優先する方が効率的です。
車で使う主な入口・アクセス拠点は3つ
レンタカーで訪れる場合は、旅程に応じて入口を使い分けます。
| 入口・アクセス拠点 | 向いている旅程 | 位置の目安 |
|---|---|---|
| サウス・エントランス(South Entrance) | ラスベガス・スプリングデール方面から | スプリングデール北端 |
| イースト・エントランス(East Entrance) | ブライスキャニオン・US-89方面との周遊 | Mt. Carmel JunctionからSR-9を西へ約13マイル |
| コロブ・キャニオンズ(Kolob Canyons) | I-15からコロブ・キャニオンズへ立ち寄る場合 | I-15 Exit 40 |
スプリングデールから徒歩・自転車で入園する場合は、サウス・エントランスとは別に歩行者入口(Pedestrian Entrance)も利用できます。
初めてなら何を見る?見どころを優先順位で選ぶ

ザイオンには有名スポットが多いため、「おすすめ◯◯選」を全部回ろうとすると、かえって満足度が下がりやすくなります。
まずは、旅の時間と体力から優先順位を決めましょう。
初めてなら優先したい場所
ザイオン・キャニオン
巨大な岩壁の間をシャトルで進むだけでも、ザイオンらしいスケールを感じられます。
トレイルを長時間歩かない人でも、まず外したくないエリアです。
リバーサイド・ウォーク
テンプル・オブ・シナワバからバージン川沿いを歩く比較的穏やかなトレイルです。
往復約3.5km、目安約1時間30分で、ザ・ナローズの入口まで続きます。
キャニオン・オーバールック
東側で立ち寄りやすい展望トレイルです。往復約1.6km、目安約1時間。
短い距離でザイオンらしい壮大な景色を見られる一方、登山口周辺の駐車スペースは非常に限られています。
時間と体力があれば加えたい場所
エメラルド・プールズ、ザ・ナローズ、エンジェルス・ランディングなどは魅力的ですが、それぞれ必要時間や難易度が異なります。
特にザ・ナローズとエンジェルス・ランディングは「ついでに少し見る」というより、それ自体をその日の目的にするトレイルと考えた方が安全です。
半日・1日・2日ならどう回る?

ザイオン国立公園の所要時間は、どのトレイルを歩くかによって大きく変わります。
半日なら
半日しか取れない場合は、ザイオン・キャニオンに絞るのがおすすめです。
シャトルでテンプル・オブ・シナワバまで移動し、リバーサイド・ウォークを歩く程度でも、ザイオンの渓谷美は十分に味わえます。
注意したいのは、ビジターセンターからテンプル・オブ・シナワバまでシャトルだけで片道約45分かかることです。
往復するだけでも約1時間30分を見込む必要があります。
「半日=4時間あれば何でもできる」とは考えない方が安心です。
1日なら
初めてのザイオンなら、1日確保するのが最も組みやすいでしょう。
午前中にザイオン・キャニオンへ入り、リバーサイド・ウォークやエメラルド・プールズなどから1つを選びます。
午後にビジターセンターへ戻り、時間と体力が残っていればレンタカーで東側へ向かい、ザイオン=マウント・カーメル・ハイウェイやキャニオン・オーバールック周辺を見る流れが考えやすいです。
ただし、混雑日には駐車・シャトル待ちで時間を使います。予定を詰めすぎない方が結果的に楽しめます。
2日なら
2日あるなら、初日にザイオン・キャニオンの定番を回し、2日目にザ・ナローズやエンジェルス・ランディングなど、時間のかかるトレイルを組み込めます。
あるいは、2日目を東側やコロブ方面のドライブに使う方法もあります。
「何日必要か」は観光スポットの数ではなく、どのトレイルを歩きたいかで決めるのがザイオンでは重要です。
トレイルは体力・時間・許可で選ぶ

NPS「Virgin River Narrows Permits」
代表的なトレイルを、初めての旅行で判断しやすいように整理すると次のようになります。
| トレイル | 目安 | 難易度の目安 | 許可 |
|---|---|---|---|
| リバーサイド・ウォーク | 約1時間30分 | 比較的やさしい | 不要 |
| ロウアー・エメラルド・プール | 約1時間 | 比較的やさしい | 不要 |
| キャニオン・オーバールック | 約1時間 | 中程度 | 不要 |
| エンジェルス・ランディング | 約4時間 | 難しい | 必要 |
| ザ・ナローズ(下流側からの日帰り) | 行程により大きく変動 | 条件次第 | 原則不要 |
エンジェルス・ランディングは許可制
エンジェルス・ランディングは、スカウト・ルックアウトから先の鎖場へ進むために許可が必要です。
2026年も季節ごとの抽選と前日抽選が実施されています。
往復約5.4マイル(約8.7km)、標高差約1,488フィート(約454m)で、NPSでは多くの人が約4時間かかると案内しています。
高所が苦手な人や、路面が濡れている日には無理をしない判断も必要です。
ザ・ナローズは水量と天候確認が必須
テンプル・オブ・シナワバからリバーサイド・ウォークを歩き、その先からバージン川の中へ入る「ボトムアップ」の日帰りルートは許可不要です。
ただし、水量や鉄砲水の危険によって閉鎖されることがあります。
バージン川の流量が150立方フィート/秒を超えた場合や、Flash Flood Warningが出た場合にザ・ナローズを閉鎖します。
季節でシャトル・道路・歩ける場所が変わる
ザイオン国立公園は通年開園していますが、「いつ行っても同じ条件」ではありません。
| 時期 | 主な特徴 | ドライブ・観光での注意 |
|---|---|---|
| 春 | 気温が上がり始める | 雪解けでザ・ナローズが閉鎖されることも |
| 夏 | 非常に暑く混雑 | 日中38℃超も。7~9月は鉄砲水にも注意 |
| 秋 | 暑さが和らぐ | 比較的歩きやすいがシャトル運行時間が短くなる |
| 冬 | 観光客が減る | 雪・凍結、道路やトレイル閉鎖に注意 |
月別の平均気温もあわせて確認
季節ごとの傾向に加えて、訪問月が決まっている場合は具体的な気温の目安も確認しておくと、服装や水分補給の準備がしやすくなります。
| 月 | 平均最高気温 | 平均最低気温 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 約12℃ | 約−1℃ | 氷点下の日が多い |
| 2月 | 約15℃ | 約1℃ | |
| 3月 | 約19℃ | 約4℃ | シャトル運行開始 |
| 4月 | 約24℃ | 約7℃ | |
| 5月 | 約30℃ | 約12℃ | |
| 6月 | 約35℃ | 約17℃ | 猛暑日が出始める |
| 7月 | 約38℃ | 約21℃ | 年間で最も暑い。モンスーンに注意 |
| 8月 | 約37℃ | 約20℃ | モンスーンに注意 |
| 9月 | 約33℃ | 約16℃ | |
| 10月 | 約26℃ | 約9℃ | 比較的過ごしやすい |
| 11月 | 約18℃ | 約3℃ | シャトル運行終了 |
| 12月 | 約12℃ | 約−1℃ | 氷点下の日が多い |
- 数値はNPS公式の平年データを基にした目安です。実際の気温は年によって変動するため、旅行直前には最新の天気予報も確認してください。
夏のザイオン・キャニオンでは日中の気温が38℃を超えることも珍しくありません。
また、7月から9月はモンスーンの影響で急な雷雨や鉄砲水の危険が高まります。
冬はザイオン=マウント・カーメル・ハイウェイの開通維持が行われますが、雪・氷・落石などで一時閉鎖される場合があります。
コロブ・テラス・ロードなどは冬季に長期間閉鎖されることがあります。
旅行日が決まった段階で最新の天候と道路状況を確認しましょう。
レンタカーで行く前に知っておきたいアクセス・駐車・予約の注意点

ラスベガスからは約2時間30分が目安
日本からザイオンへ向かう場合、ラスベガスのハリー・リード国際空港を起点にするルートが組みやすい選択肢のひとつです。
NPSによると、ラスベガスの空港からザイオンまでは約170マイル(約274km)。
ユタ州観光局では車で約2時間30分を目安としています。
基本ルートは、
ラスベガス → I-15 → セントジョージ方面 → SR-9 → スプリングデール
です。
大きな乗り換えなどはなく、アメリカでの運転に慣れていない人でも比較的理解しやすいルートです。
ただし、ユタ州はラスベガスのあるネバダ州より1時間進んでいます。
「ラスベガスを朝7時に出れば、ザイオンにも同じ時間感覚で着く」と考えないよう注意してください。
ラスベガスから日帰りできる?
日帰りは可能ですが、往復だけで約5時間の運転が目安です。
さらに、ネバダ州とユタ州の時差、駐車場探し、シャトル待ち、園内移動が加わります。
日帰りならザイオン・キャニオンを中心にし、長いトレイルをいくつも詰め込まない方が無理なく回れます。
しっかり歩きたい場合は、スプリングデールに1泊する方が時間を使いやすくなります。
長距離運転を避けたい方は、ラスベガス発の現地ツアーも選択肢です。
ザイオン単独かブライスキャニオンとの周遊か、所要時間やガイド言語を確認して選びましょう。
PR|ラスベガス発ザイオンツアー
運転せずに訪れたい方は、日帰り・宿泊付きなどのツアーを比較できます。日本語の予約ページで、ガイド言語・所要時間・含まれる料金を確認してください。
VELTRAでラスベガス発のザイオンツアーを比較する →確認ポイント 日本語ページでも、ツアーのガイドが日本語とは限りません。催行日・キャンセル条件・非居住者追加料金の扱いも確認してください。
ザイオンだけを見る場合は現地でレンタカーが不要になるケースもあります。
レンタカーを借りるべきか迷っている方は、旅全体の動線から判断するのがおすすめです。
ザイオンでレンタカーは必要?
ザイオンだけに滞在する場合と、ブライスキャニオンやグランドキャニオンまで周遊する場合では、レンタカーの必要度が大きく変わります。予約前に、自分の旅程で本当に車が必要か確認しておくと無駄がありません。
別記事でザイオンでレンタカーが必要な人・不要な人を確認する →車で走れる道路と走れない道路がある

ザイオンでは「レンタカーで入園できない」と誤解する必要はありません。
制限されるのは主に、シャトル運行期間中のザイオン・キャニオン・シーニック・ドライブです。
2026年のシャトル運行中も、
- ザイオン=マウント・カーメル・ハイウェイ
- コロブ・テラス・ロード
- コロブ・キャニオンズ・シーニック・ドライブ
は一般車で走れます。
ただし、天候・工事などによる一時的な通行止めは別です。
つまり、レンタカーはザイオンで不要なのではなく、使う場所が違うと考えると分かりやすいでしょう。
ザイオン=マウント・カーメル・トンネルの注意点
東側へ抜けるザイオン=マウント・カーメル・ハイウェイには、岩壁を貫くトンネルがあります。
通常の乗用車でも、前方の車との距離を取り、速度を落として走行しましょう。
トンネル内は暗く、出入口との明るさの差があります。
前照灯を点灯し、トンネル内や前後の道路での無理な追い越しは避けてください。
大型車両は別途サイズ規制があるため、次の項目も確認してください。
大型RV・キャンピングカーは2026年の新規制に注意
2026年6月7日から、ザイオン=マウント・カーメル・ハイウェイのキャニオン・ジャンクション~東入口間では大型車両の新しい通行規制が始まりました。
全長35フィート9インチ(約10.9m)、全幅7フィート10インチ(約2.39m)、全高11フィート4インチ(約3.45m)などの上限があります。
一般的なセダン、SUV、ミニバンのレンタカーなら通常は問題ありません。
大型RVを借りる場合だけ、事前に車両サイズを確認してください。
駐車場が満車ならスプリングデールへ切り替える

NPS Photo / Daren Reehl
ザイオン・キャニオン・ビジターセンターには、公園内最大となる350台以上の駐車スペースがあります。
駐車料金自体は無料で先着順ですが、公園への入園料は必要です。
問題は、混雑期には早い時間から埋まりやすいことです。
NPSも、園内駐車場は早い時間に満車になることがあると案内しています。
そこで覚えておきたいのが、
ビジターセンター駐車場に固執しないこと
です。
園内が満車なら、スプリングデール市内の有料駐車場へ切り替え、無料の町シャトルで歩行者入口まで向かえます。
混雑日の基本は、
スプリングデールに駐車 → 町シャトル → 歩行者入口 → 園内シャトル
と考えておくと安心です。
シャトルは予約不要でも時間配分には注意

NPS Photo / Wil Marischen
ザイオンには2種類の無料シャトルがあります。
園内のザイオン・キャニオン線
ザイオン・キャニオン・ビジターセンターから、テンプル・オブ・シナワバまでを結びます。
2026年の通常運行中はおおむね5~10分間隔で、端から端まで片道約45分です。
予約、乗車券、シャトル用の許可証は必要ありません。
スプリングデール線
町の南側からザイオン・キャニオン・ビレッジまでを結ぶ無料シャトルです。
スプリングデールに車を置いた場合は、終点付近で降り、歩行者入口を通って園内へ入り、ビジターセンターから園内シャトルへ乗り換えます。
注意したいのは帰りの最終便です。
NPSは、最終シャトルを逃した場合、ビジターセンターまで8~9マイル近く歩く可能性があると注意喚起しています。
夕方までトレイルを歩く日は、「最終便に乗ればいい」ではなく、余裕を持って戻るようにしましょう。
入園料・予約・許可は別々に考える
ザイオンで特に混乱しやすいのが、「入園予約」と「トレイル許可」を同じものだと思ってしまうことです。
2026年時点では、通常のザイオン国立公園への入園自体に日時指定予約は必要ありません。
園内シャトルも予約不要です。
一方、エンジェルス・ランディングなど一部のアクティビティには別途許可が必要です。
| 項目 | 予約・許可 |
|---|---|
| ザイオン国立公園への通常入園 | 不要 |
| 園内シャトル | 不要 |
| スプリングデール・シャトル | 不要 |
| リバーサイド・ウォーク | 不要 |
| ザ・ナローズのボトムアップ日帰り | 不要 |
| エンジェルス・ランディング | 許可必要 |
2026年は米国非居住者の追加料金に注意
通常の自家用車入園料は1台35ドル、7日間有効です。
ただし2026年は、米国非居住者の16歳以上には、通常の入園料に加えて1人100ドルの非居住者料金が設定されています。
日本からの一般的な旅行者で米国非居住者の場合、ここは従来の記事や古い旅行情報と大きく違う点なので注意してください。
また、米国非居住者向けのAmerica the Beautiful年間パスは2026年現在250ドルです。
複数の国立公園を回る場合は、旅行人数や旅程によって年間パスの方が有利になることがあります。
たとえば、米国非居住者の大人2人が1台の車でザイオンだけを訪れる場合、通常の入園料は35ドル+100ドル×2人=235ドルです。
この場合、250ドルの年間パスを買うだけでは安くなりません。
一方、ブライスキャニオンやグランドキャニオンなど複数の対象公園を回るなら、年間パスが有利になる可能性があります。
年間パスは対象公園での入園料や非居住者追加料金をカバーしますが、すべての施設・アクティビティ料金が無料になるわけではありません。
購入前に、利用できる公園・人数・有効期間をNPS公式で確認してください。
泊まるならスプリングデールを基準に考える

初めてザイオンへ行くなら、まず宿泊候補にしたいのがスプリングデールです。
最大の理由は、「ホテルが多いから」だけではありません。
ザイオン南入口のすぐ外にあり、
- 園内まで歩いて入りやすい
- 町シャトルを使える
- 園内駐車場が満車でも対応しやすい
- 朝早くザイオン・キャニオンへ入りやすい
- 観光後すぐホテルへ戻れる
という立地上の強みがあります。
特に1日しか観光時間がない場合、遠い町から毎朝運転してくるより、スプリングデールに前泊した方が時間を使いやすくなります。
一方、宿泊費を抑えたい場合や、その翌日に別方向へ長距離移動する場合は、ハリケーン、ラ・バーキンなど周辺の町も候補になります。
ホテルを「おすすめ順」だけで選ぶのではなく、翌朝どこへ走るのかまで考えて宿泊地を決めるのが、レンタカー旅では重要です。
PR|スプリングデールのホテル比較
朝の駐車やシャトル移動を少しでも楽にしたいなら、宿泊料金だけでなく、南入口までの距離や町シャトルの使いやすさも含めて比較すると選びやすくなります。
Booking.comでスプリングデールのホテル料金と空室を比較する →※宿泊料金・空室・キャンセル条件は日程や施設によって変わります。予約前に条件をご確認ください。
ブライスやグランドキャニオンも回るなら旅程から考える

ザイオン単体を観光する場合と、ブライスキャニオンやグランドキャニオンまで周遊する場合では、レンタカーの重要度が変わります。
たとえばザイオンからブライスキャニオンへは、通常のレンタカーなら東入口方面へ抜け、US-89からブライス方面へ向かうルートを組みやすく、ユタ州観光局では約1時間30分~2時間を目安としています。
このような周遊旅では、
ラスベガス → ザイオン → ブライスキャニオン → グランドキャニオン
のように宿泊地を移しながら回るため、ザイオン園内で車を使わない時間があっても、旅全体ではレンタカーの価値が高くなります。


PR|ラスベガス空港のレンタカー比較
ザイオンからブライスキャニオンやグランドキャニオンまで周遊するなら、レンタカーがあると宿泊地を移しながら回りやすくなります。料金だけでなく、実際の貸出会社、デポジット、補償、走行距離、燃料条件、営業所まで比較しましょう。
DiscoverCarsでラスベガス空港のレンタカー料金と条件を比較する →※表示料金だけでなく、補償の適用条件・デポジット・営業所への移動方法・利用者評価も確認してください。
反対に、スプリングデールに数泊してザイオン・キャニオンだけを楽しむなら、レンタカーなしでも成立するケースがあります。
「ザイオンだから車が必要」ではなく、その前後にどこへ行くかまで含めて判断するのが正解です。
出発前に確認したい4項目
ザイオンは、旅行計画を作った時点では問題がなくても、当日の天候や道路状況で予定変更が必要になることがあります。
出発前には、最低でも次の4項目を確認してください。
- シャトルの運行期間・最終時刻
- 道路の通行止め・大型車規制
- 天気・鉄砲水の危険度・ザ・ナローズの水量
- トレイルの閉鎖状況と必要な許可
NPSの「Current Conditions」には、その時点での道路・トレイル・河川などの情報が集約されています。
実際、2026年9月の確認時点ではウォッチマン・トレイルが修繕のため閉鎖中で、ザイオン=マウント・カーメル・ハイウェイには大型車規制も実施されています。
旅行数か月前に作った旅程を、そのまま当日実行するのではなく、前日か当日の朝に公式情報をもう一度確認することをおすすめします。
出発前の最終確認|NPS公式
道路・トレイルの閉鎖や河川の状況は、旅行当日にも変わることがあります。出発前に公式情報を確認し、必要なら予定を調整してください。
NPS公式で道路・トレイルの最新状況を確認する →※シャトルの最終時刻、天気、ザ・ナローズの水量、必要な許可もあわせて確認してください。
ザイオン国立公園をレンタカーで旅するときに大切なのは、「車で全部回ろう」とすることではありません。
ザイオン・キャニオンでは車を置いてシャトルを使い、東側や公園間移動ではレンタカーを活かす。
この切り替えさえ理解しておけば、駐車場や交通規制に振り回されにくくなり、限られた滞在時間を見どころに使いやすくなります。
参考情報・公式サイト
本記事では、ザイオン国立公園を管理する米国国立公園局(National Park Service:NPS)の公式情報を中心に確認しています。料金・シャトル・道路・トレイルの利用条件などは変更されることがあるため、旅行前には最新情報もご確認ください。
- Zion National Park|Plan Your Visit(旅行計画・予約要否)
- Zion National Park shuttle bus service resumes March 7, 2026(2026年シャトル運行日程)
- Zion Canyon Shuttle System(園内・スプリングデールのシャトル利用案内)
- Fees & Passes(入園料・パス・米国非居住者料金)
- Current Conditions(道路・トレイル・閉鎖等の最新状況)
- Directions & Transportation(アクセス・入口・車での移動)
- Angels Landing Permits & Hiking(エンジェルス・ランディング許可・抽選)
- The Narrows(ザ・ナローズの歩き方・水量・許可)
- Weather and Climate(天候・気温・河川・鉄砲水情報)
- Large Vehicles(ザイオン=マウント・カーメル・ハイウェイの大型車規制)
