Yosemiteの2026年ルールは、ここ数年の中でも「何が不要になって、何がまだ必要なのか」が分かりにくい年です。
入園予約がなくなったと聞いて安心する一方で、宿泊やキャンプ、Half Domeの許可まで不要になったわけではありません。
さらに2026年は、非居住者(外国人旅行者)向けの入園料が大幅に変わった年でもあります。
この記事では、2026年に変わった点と変わっていない点を分けながら、非居住者入園料、混雑対策、Firefallの最新ルール、レンタカー旅行の注意点まで、日本語でやさしく整理します。
※ 年間パス($250)は車1台+同乗者全員をカバー。11の主要国立公園で有効。
※ NPS公式情報(2026年1月施行)に基づく。
- 車両の入園予約は不要だが、入園料(+非居住者追加料金)は準備しているか車1台$35。非居住者は1人$100追加。年間パス$250も検討
- 園内宿泊・キャンプの予約は確保済みか入園予約は不要でも、宿・キャンプは引き続き激戦。春〜秋は数分で完売
- Half Domeに行くなら許可を取得済みか3月中にPreseason Lottery申請。外れてもシーズン中は毎日Daily Lotteryあり
- 行く道路が冬季閉鎖・季節閉鎖でないか確認したかTioga Road:11月〜翌5月下旬閉鎖。Glacier Point Road:冬季閉鎖あり
- 冬季(11〜3月)ならチェーン規制を確認し、AWD/4WD車を手配したか大手レンタカーはチェーン装着禁止。道路情報:209-372-0200
- 早朝出発を前提にしているか(午前9時前のValley到着が理想)予約不要≠混雑なし。週末・祝日は特に朝の出発が重要
- 電波が弱い前提で地図・ルート・宿の情報をオフライン保存したか園内は大部分で携帯電波不安定。混雑日ほど「後で調べる」が通用しない
- Valleyが満車の場合、シャトル・徒歩・自転車に切り替える前提があるか駐車場確保後は車を動かさないのが基本。シャトルは8〜12分間隔で巡回
2026年Yosemiteの結論を先にまとめると

2026年のYosemiteは、夏のピーク期も、2〜3月のFirefall(Horsetail Fall)時期も含めて、車で入るための事前予約(timed entry reservation)は不要です。
NPSは2025年シーズンの交通・駐車・来園データを分析した結果、シーズン全体への一律の車両予約制は2026年には最適ではないと判断しました。
ただし、不要になったのはあくまで「車両の事前入園予約」だけです。以下はすべて引き続き必要、または新たに変わったポイントです。
| 項目 | 2026年の状況 |
|---|---|
| 車両の事前入園予約 | 不要(シーズン通して) |
| 入園料 | 必要(車1台35ドル・7日間有効) |
| 非居住者追加料金 | 2026年新設(16歳以上1人100ドル) |
| 園内宿泊予約 | 必要(366日前から予約可能) |
| キャンプ場予約 | 必要(毎月15日に放出、数分で完売) |
| Half Dome許可 | 必要(ケーブル設置期間中は毎日許可制) |
| バックパッキング許可 | 必要(wilderness permit) |
| 混雑そのもの | 続く(週末・祝日・人気時間帯は特に) |
ここを混同すると、「予約不要と聞いていたのに泊まれない」「Half Domeに行けない」というズレが起きやすいので、「不要になったもの」と「引き続き必要なもの」を分けて理解するのがいちばん大事です。
2026年に不要になったもの

車両の事前入園予約(timed entry reservation)
2026年は、Yosemiteに車で入るための事前予約制度が使われません。
NPSの公式発表でも、夏のピーク期だけでなく2〜3月のFirefall期間も含めて「advance reservations は不要」と明記されています。
この制度は2020年のCOVID対応で初導入され、2024〜2025年にも運用されていましたが、2025年シーズンの分析で「ほとんどの平日は駐車・交通・来園が適正範囲内に収まっていた」と判断されたことが廃止の根拠です。
ただし、予約不要 = いつ行っても空いている、ではありません。
NPSは予約制度に代わる運用として、以下の対策を2026年に導入・強化しています。
- リアルタイムの交通モニタリング
- Yosemite Valley内の駐車場管理の積極化
- 混雑時間帯へのスタッフ追加配置
- 混雑警告・道路状況のオンライン発信の強化
- 平日訪問やValley以外のエリア(Tuolumne Meadows、Wawona、Hetch Hetchy)の推奨
つまり、「入口で止められる予約制度はなくなったが、混雑対策そのものは続く。
場合によっては駐車場満車時の一時的な交通規制もありうる」という理解が正確です。
2026年に新しく変わったこと:非居住者入園料

外国人旅行者は1人100ドルの追加料金が必要に
2026年1月から、米国の非居住者(Non-U.S. Resident)に対して新しい入園料制度が導入されました。
Yosemiteを含む11の主要国立公園では、16歳以上の非居住者1人あたり100ドルの追加料金が、通常の入園料に上乗せされます。
従来は車1台35ドルで、車内の全員が7日間入園できるシンプルな制度でした。
2026年はこの35ドルに加えて、非居住者1人ごとに100ドルが加算されます。
💰具体的な金額イメージ
| ケース | 従来(〜2025年) | 2026年以降 |
|---|---|---|
| 日本人2人(レンタカー) | $35 | $35 + $200 = $235 |
| 日本人4人(レンタカー) | $35 | $35 + $400 = $435 |
| 米国居住者4人 | $35 | $35(変更なし) |
年間パスで節約できるケース
非居住者向けAmerica the Beautiful Annual Pass(250ドル)を購入すれば、車1台分の入園料と同乗者全員の追加料金がカバーされます。
このパスは12か月間、2,000以上の連邦レクリエーション施設で使えるため、Yosemiteだけでなく他の国立公園も回る予定なら費用対効果が高くなります。
2人以上で1つの公園だけなら個別払いと年間パスは大差ありませんが、3人以上、または2か所以上の対象公園を回るなら年間パスの方がお得です。
Yosemiteと同じく対象となる公園には、Grand Canyon、Yellowstone、Zion、Bryce Canyon、Sequoia & Kings Canyonなどが含まれます。

入口ゲートでの対応
入口ゲートでは、16歳以上の来園者に米国政府発行の身分証明書(パスポート、運転免許証など)の提示が求められます。
米国発行の身分証明書を持っていない人は非居住者と判断され、追加料金が適用されます。
日本人旅行者はパスポートをすぐに出せるよう準備しておくとスムーズです。
なお、2026年のfee-free days(入園無料日)は米国居住者のみが対象で、非居住者には適用されません。
引き続き予約が必要なもの

園内宿泊予約
Yosemiteで園内に泊まりたいなら、宿泊予約は引き続きとても重要です。
園内宿泊はYosemite Hospitalityが管理しており、予約は366日前から可能です。
特に春〜秋の週末・祝日は競争が激しく、NPSも「できるだけ早く予約を」と繰り返し案内しています。
車両予約が不要になったことで「旅程を気軽に組めるようになった」と感じる人は増えるかもしれませんが、裏を返せば、園内に泊まれることの価値はむしろ上がります。
入園のハードルが下がったぶん、宿泊の競争はこれまでどおり、あるいはそれ以上に厳しいと想定しておいた方が安全です。
園内の主な宿泊施設は、Yosemite Valley Lodge、The Ahwahnee、Curry Village(Half Dome Village)、Wawona Hotel などです。園内が取れない場合は、El Portal(Arch Rock Entrance付近)、Mariposa、Groveland、Oakhurst、Fish Campなどの周辺コミュニティの民間宿も検討してください。
キャンプ場予約
キャンプ場も引き続き要注意です。
Yosemite内の人気キャンプ場は概ね4月〜10月が予約制で、通常販売分は毎月15日午前7時(Pacific Time)にRecreation.govで放出されます。
NPSも「数分で売り切れる」と案内しているとおり、キャンプ予約は入園予約以上に競争が激しいです。
🏕️2026年のNorth Pinesキャンプ場は特別運用
2026年は、Yosemite Valley内のNorth Pines Campgroundにone-time Early Access Lotteryが導入されています。
この抽選に当選すると、通常の販売開始前に予約できる権利が得られます。
残りの枠は通常どおり毎月15日に放出されます。
さらにNorth Pinesは、2026年6月22日〜7月2日が園内道路工事で閉鎖、洪水リスクのあるサイト(134-136、200-206、301-522)は4月27日〜6月30日まで発売調整があります。
North Pinesを狙うなら、2026年は「例年どおり」ではない点に注意してください。
⛄️冬季キャンプ
冬(おおむね11月〜翌4月中旬)はUpper Pines、Camp 4、Wawona、Hodgdon Meadowが営業し、Camp 4・Wawona・Hodgdon Meadowはfirst-come, first-served(先着順)に切り替わります。
ただし、休日や週末は先着でも朝のうちに埋まることがあるため、「先着だから余裕」とは考えない方が安全です。
Half Dome許可(ケーブルシーズン中)
Half Domeは、2026年もケーブルが設置されている期間は許可(permit)が必要です。ケーブルの設置期間は、通常Memorial Day直前の金曜(2026年は5月25日頃)から10月の第2月曜の翌日(2026年は10月16日頃)までが目安です。
この期間中は毎日・24時間、subdome以降の登頂に許可が求められます。
1日あたりの許可数は最大300人(日帰り225人+バックパッキング75人)です。
許可なしでの登頂は違反であり、最大5,000ドルの罰金と最長6か月の拘禁の対象になります。
☀️日帰りハイク(Day Hike)の許可取得方法
| 抽選 | 時期 | 概要 |
|---|---|---|
| Preseason Lottery | 3月1日〜31日に申請、結果は4月中旬 | 1申請で最大6人・最大7つの希望日を指定可能。メインの取得チャンス |
| Daily Lottery | ハイキング希望日の2日前(0:00〜16:00 PT) | キャンセル分や未使用分から約50枠を放出。当日夜に結果通知 |
申請料は1回10ドル(非返金)、当選時はさらに1人10ドルの許可料がかかります。
当選確率は年によって異なりますが、近年は約18〜22%で推移しています。
平日の方が当選しやすい傾向があるため、日程に柔軟性がある人は火〜木曜を狙うのがおすすめです。
🎒バックパッキングでHalf Domeを組み込む場合
Little Yosemite Valleyなどに宿泊してHalf Domeを目指す場合は、日帰り用のHalf Dome許可ではなく、wilderness permit(バックパッキング許可)の中でHalf Dome対象のtrailheadを選び、受取時にHalf Domeのadd-on(追加許可・1人10ドル)をリクエストする仕組みです。
この方法なら抽選ではなく、wilderness permitの枠内で対応できるため、日帰り抽選に外れた場合の有力な代替手段にもなります。
⚠️注意点: Half Dome許可だけでは宿泊は確保されません。前後泊が必要なら、宿泊やキャンプは別で押さえる必要があります。
Firefall(Horsetail Fall)の2026年ルール

入園予約もFirefall専用予約も不要
2024〜2025年にはFirefallシーズン(2月中旬〜下旬)の週末に車両入園予約が必要でしたが、2026年はFirefall期間も含めて予約不要です。
Recreation.govにもFirefall専用の許可は掲載されていません。
2026年の観測期間の目安は2月10日〜26日頃で、特に2月18〜23日頃が好条件になりやすいとされています。
ただし、Firefallの出現には水量(積雪量に依存)、晴天、太陽の角度の3条件が揃う必要があり、毎日見られるわけではありません。
駐車場・歩行導線の制限は継続
予約は不要になりましたが、Firefall期間中の駐車・交通ルールは引き続き厳格です。
- 観覧エリア(El Capitan Picnic Area付近)へはYosemite Falls駐車場に停めて片道約1.5マイル(約2.4km)歩くのが基本
- Yosemite Falls駐車場が満車の場合は、Yosemite VillageやCurry Villageに停めて無料シャトルを利用
- Northside Drive:1車線が歩行者用に閉鎖。駐停車・乗降禁止。繁忙日は日没後30分程度の一時閉鎖あり
- Southside Drive:通行可能だが、El Capitan Crossover〜Swinging Bridge Picnic Area間は駐停車・乗降禁止。歩行者の路上歩行も禁止
予約がなくなったぶん、「現地でどう動くか」の事前理解がこれまで以上に重要です。
防寒着、歩きやすい靴、ヘッドランプは必須です。
予約不要でも混む理由と、混雑を避けるコツ

なぜ予約不要でも混むのか
理由はシンプルです。NPSによると、4月〜10月には何百万人もの来園があり、ほとんどの人がYosemite Valleyを主目的地にします。
園内全体は約28万ヘクタールと広大ですが、人気が集中する場所と時間帯はかなり偏っています。
2026年は予約制度がなくなったぶん、「予約が取れないから行かない」という人がいなくなり、特に週末・祝日は予約制のあった年と同等かそれ以上に混む可能性があります。
NPSもこの点を想定し、駐車場や道路が容量に達した場合には短時間の交通規制や誘導を行うと明言しています。

混雑を避けやすくする考え方
- 週末より平日を優先する(特に火〜木が狙い目)
- 午前9時前に到着するか、午後5時以降にずらす(NPSの推奨時間帯)
- Yosemite Valleyだけに行き先を絞りすぎない(Tuolumne Meadows、Wawona、Hetch Hetchyも魅力的)
- 出発前にNPS公式サイトでリアルタイムの道路・混雑情報を確認する
- Valley内では「停めたら車を動かさない」前提で計画する(徒歩・自転車・無料シャトルで移動)
レンタカー旅行での注意点

入園料の準備
車両予約は不要でも、入園料(車1台35ドル)は必要です。
非居住者の場合は上記の追加料金も加算されます。
園内の駐車自体に別途料金はかかりませんが、混雑時は希望の場所に停められないことがあります。
GPSの誤案内に注意
NPSは、Yosemiteへのアクセスではカーナビ(GPS)が誤った案内を出すことがあると警告しています。
特に冬季閉鎖の道路や、未舗装の林道へ誘導されるケースが報告されています。
初めての人は、使う道路番号(Highway 120、140、41など)を事前に頭に入れておき、ナビ任せにしない方が安全です。
季節による道路閉鎖
2026年に制度が変わったのは入園予約であって、道路の季節性は変わっていません。
- Tioga Road(Highway 120 East):おおむね11月〜翌5月下旬〜6月頃まで冬季閉鎖
- Glacier Point Road:冬季閉鎖あり(Badger Pass Ski Areaまでの区間は除雪)
- Mariposa Grove Road:冬季はシャトル運休、徒歩またはスノーシューでのみアクセス可能

チェーン規制
11月〜3月(場合により10月・4月も)は公園内外でタイヤチェーンが必要になることがあります。
Highway 41やHighway 120 Westは標高が高いため規制が入りやすく、Highway 140は相対的に影響を受けにくいですが、大きな寒波ではすべての道路に規制がかかることがあります。
レンタカーの場合、大手各社(Hertz、Enterprise、National、Alamoなど)はチェーンの装着を公式には認めていないか禁止しています。
冬季はAWD/4WD車を指定してレンタルし、M+Sタイヤ装着車であればR1条件まではチェーンなしで通行可能です(ただしチェーン携行は義務)。
NPS道路情報ホットライン:209-372-0200(英語自動音声、1→1で道路状況)
燃料・通信環境
園内のガソリンスタンドは限られており、EV充電設備もほぼありません。
携帯電波は園内の大部分で不安定です。
混雑日ほど「後で調べればいい」が通用しにくいので、宿の住所、次の給油ポイント、オフライン地図、帰路のルートは出発前に保存しておくとかなり安心です。
レンタカー旅行の最終チェックリスト
- 入園予約は不要だが、入園料(+非居住者追加料金)の支払いは想定しているか
- 非居住者向け年間パス(250ドル)と個別払いのどちらが得か計算したか
- 行き先の道路が冬季閉鎖・季節閉鎖でないか確認したか
- チェーン規制の可能性を確認し、AWD/4WD車を予約しているか(冬季)
- 電波が弱くても動けるよう、地図とルートをオフラインで保存したか
- Half DomeやキャンプなどのBeyond入園の予約・許可は押さえたか
- Yosemite Valleyが満車の場合、徒歩やシャトル利用へ切り替える前提があるか
まとめ
2026年のYosemiteは、車両の事前入園予約が不要になったのが最大の変更点です。
一方で、非居住者向け入園料の新設(1人100ドル)、宿泊・キャンプ・Half Domeの予約競争、混雑そのものは変わらず続きます。
そのため2026年は、「予約が減ったから楽」ではなく、必要な予約と料金だけを正確に押さえたうえで、時間帯と道路状況を上手に選ぶ年と考えると、計画がかなり立てやすくなるはずです。
参考情報・公式サイト
Entrance Reservations – Yosemite National Park (U.S. National Park Service)
https://www.nps.gov/yose/planyourvisit/reservations.htm
Fees & Passes – Yosemite National Park (U.S. National Park Service)
https://www.nps.gov/yose/planyourvisit/fees.htm
Lodging – Yosemite National Park (U.S. National Park Service)
https://www.nps.gov/yose/planyourvisit/lodging.htm
Campground Reservations – Yosemite National Park (U.S. National Park Service)
https://www.nps.gov/yose/planyourvisit/camping.htm
North Pines Campground Early Access Lottery – Yosemite National Park (U.S. National Park Service)
https://www.nps.gov/yose/planyourvisit/lottery-pilot.htm
Half Dome Permits for Day Hikers
https://www.nps.gov/yose/planyourvisit/hdpermits.htm
Yosemite National Park Wilderness Permits
https://www.recreation.gov/permits/445859
Horsetail Fall – Yosemite National Park (U.S. National Park Service)
https://www.nps.gov/yose/planyourvisit/horsetailfall.htm
Traffic in Yosemite National Park
https://www.nps.gov/yose/planyourvisit/traffic.htm
Current Conditions – Yosemite National Park (U.S. National Park Service)
https://www.nps.gov/yose/planyourvisit/conditions.htm
