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ラスベガス発グランドキャニオン・ザイオン・ブライス4泊5日完全ガイド

ラスベガス発でGrand Canyon・Zion・Bryceを4泊5日で回るなら、ただ順番に並べるだけでは意外とうまくいきません。

Grand Canyonを先に入れるか、Zionを先に入れるかで、移動の重さも宿の取り方もかなり変わります。

この記事では、無理の出にくい2つの回り方をベースに、宿泊地の選び方、車種と荷物、入園料(2026年のNon-Resident Fee含む)、予約のコツまで、初めてでも組みやすい形で整理します。

目次

この旅程が向いている人

この4泊5日モデルコースは、次のような方に向いています。

  • ラスベガス発着で、主要3公園を一度の旅で見たい方
  • ハードな縦走や長距離トレッキングより、展望台+短めの散策を中心に組みたい方
  • Grand CanyonはWest Rim(Hualapai族管轄・国立公園外)ではなく、国立公園のSouth Rimを見たい方
  • Zionではシャトル利用、Bryceでは展望地中心、Grand Canyonでは朝夕の景色を楽しむ流れに魅力を感じる方
  • 毎日違うホテルへ細かく移動するより、Springdaleは連泊で落ち着いて回りたい方

逆に、毎日長いハイキングを入れたい方や、Grand Canyon・Zion・Bryceに加えてPage(Antelope Canyon方面)やMonument Valleyまで広げたい方には、4泊5日はやや慌ただしくなりやすいです。

今回は「3公園をちゃんと見つつ、崩れにくい日程」に寄せて考えます。


4泊5日の全体スケジュール:2つの回り方

4泊5日なら、組み方は大きく「Grand Canyon先回り型」と「Zion先回り型」の2つです。

結論から言うと、より無理が出にくいのはGrand Canyon先回り型です。

理由は、ZionとBryceをユタ州内でまとめやすく、Bryce→ラスベガスの戻りも距離的に読みやすいからです。

Grand Canyon先回り型(おすすめ)

いちばん組みやすいのはこの形です。

スクロールできます
日程主な内容宿泊地移動距離の目安
1日目ラスベガス → Grand Canyon South RimSouth Rim周辺約280マイル / 4.5〜5時間
2日目Grand Canyon朝観光 → Springdaleへ移動Springdale約300マイル / 5〜5.5時間
3日目Zion National Park 終日観光Springdale(連泊)シャトル利用(ほぼ運転なし)
4日目Springdale → Bryce Canyon 移動+観光Bryce周辺約120〜150マイル / 2〜2.5時間
5日目Bryce軽く見てから → ラスベガスへ戻る約250マイル / 4〜4.5時間

この回り方のよいところ

Grand Canyonを最初に入れると、旅の前半でいちばん「アメリカ西部らしい大きな景色」を押さえ、そのあとZionとBryceをユタ州側でまとめやすくなります。

とくにZionはシャトル前提で動く時期が長く(2026年は3月7日〜11月下旬)、Springdale連泊の価値が高いので、旅の真ん中にZionを置くと体力配分が安定しやすいです。

注意したい点

2日目のGrand Canyon → Springdaleは、この旅程の中でいちばん長い移動区間です。

Grand Canyon側で朝日や軽い散策を楽しんでから出ることはできますが、昼過ぎまで粘りすぎるとSpringdale到着が夜遅くなり、3日目のZionで朝のいちばん良い時間を活かしにくくなります。

2日目は「午前中にGrand Canyonを切り上げ、早めに移動を始める」と割り切ったほうが全体は安定します。

Zion先回り型

移動の出だしを軽くしたいなら、こちらも十分ありです。

スクロールできます
日程主な内容宿泊地移動距離の目安
1日目ラスベガス → SpringdaleSpringdale約158マイル / 2.5〜3時間
2日目Zion National Park 終日観光Springdale(連泊)シャトル利用
3日目Springdale → Bryce Canyon 移動+観光Bryce周辺約120〜150マイル / 2〜2.5時間
4日目Bryce → Grand Canyon South RimSouth Rim周辺約350〜400マイル / 5.5〜6時間
5日目Grand Canyon朝観光 → ラスベガスへ戻る約280マイル / 4.5〜5時間

この回り方のよいところ

初日の移動が約2.5〜3時間と短く、ラスベガス到着便が午後でも組みやすいのが魅力です。

Springdaleで2連泊できるため、Zionの日を落ち着いて使いやすいです。

注意したい点

4日目のBryce → Grand Canyonが約5.5〜6時間と長く、最終日前日に重い移動が入ります。

4泊5日で3公園を入れる場合、この区間がいちばん疲れやすいので、運転を1人で担う場合は少し慎重に見たほうが安心です。

さらに5日目はGrand Canyon観光+ラスベガスまでの約4.5時間の帰路が控えるため、朝の観光時間は限られます。


各公園の回り方と2026年の注意点

Grand Canyon South Rim

Grand Canyonでは、入園に予約は不要ですが、South Entrance Station(サウスエントランス)の混雑には注意が必要です。

春休み・夏・秋の週末は、9:30〜16:00の間で最大2時間待ちになることがあります。

朝9:00前か、夕方16:00以降の到着を目指すと、ゲートの待ち時間を大幅に減らせます。

園内では無料シャトルが複数ルート運行されています。

主なルートは以下の通りです。

  • Village Route(Blue)
    ビジターセンター〜Grand Canyon Village間を周回(通年運行)
  • Kaibab Rim Route(Orange)
    ビジターセンター〜Yaki Point間。Yaki Point Roadは自家用車通年進入禁止のため、South Kaibab Trailheadへはこのシャトルが必須
  • Hermits Rest Route(Red)
    Hermit Road沿いの9つの展望地を結ぶ(3月〜11月運行、この期間はHermit Roadは自家用車進入禁止)
  • Tusayan Route(Purple)
    Tusayan市街からビジターセンターまで(夏季運行)

初めての方には、まずMather Pointで全景を掴み、そのあとHermits Rest Route沿いの展望地をいくつか回る流れがおすすめです。

朝夕の光の中でのRim Trail散策は、ハードなハイキングなしでも十分感動できます。

Grand Canyon South Rimの入園料(2026年)

入園料は車1台$35(7日間有効、15人まで)です。

2026年からゲートはキャッシュレス専用となり、クレジットカード・デビットカード・Apple Pay等のモバイル決済のみ対応です。

現金は使えません。

Zion National Park

Zionについては、シャトルの仕組みが旅程の組み方を大きく左右します。

2026年のシャトル運行は3月7日から開始されています。

園内シャトル(Zion Canyon Line)は朝7:00始発で、Zion Canyon Visitor CenterからTemple of Sinawavaまでの約7.7マイルを片道約45分で結びます。

シーズン中はZion Canyon Scenic Driveに自家用車で入れません。

Springdale Line Shuttle(町シャトル)は朝8:00始発です。

Springdaleに車を停めてシャトルで入園するのが、いちばん現実的な動き方です。

園内駐車場は年間を通じて早い時間に埋まりやすいためです。

2026年の新しい選択肢として、Springdaleの西にあるVirginの町にPark & Ride(Zion White Bison Resort)が開設されました。

繁忙期にSpringdaleの駐車場が満車になりやすい場合に有力な代替手段になります。

Angels Landingは許可制で、Recreation.govでの事前抽選が必要です。

NarrowsのボトムアップはBig Springまでなら許可不要ですが、水量次第で通行可否が変わります。

4泊5日の旅では、Angels LandingやNarrowsは「行けたらラッキー」程度に構えておくのが安定します。

Zion-Mt. Carmel Highwayの大型車両規制(2026年6月7日〜)

ZionからBryceへ抜ける際に使うZion-Mt. Carmel Highway(SR-9)では、2026年6月7日以降、長さ35フィート9インチ超・幅7フィート10インチ超・高さ11フィート4インチ超・重量50,000ポンド超の車両は通行禁止になります。

これまで大型車向けに提供されていたトンネルエスコート(有料護衛通行)も廃止されます。

一般的なレンタカーなら問題ありませんが、大型のRVやキャンピングカーを考えている場合は必ず確認してください。

Bryce Canyon National Park

Bryceは、主要展望地が最初の3マイル(Bryce Amphitheater)に集中しています。

Sunrise Point、Sunset Point、Inspiration Point、Bryce Pointの4か所を回るだけでも十分にhoodoo(フードゥー)の絶景を楽しめます。

さらに先のSouthern Scenic Driveは約15マイルあり、余裕があれば足を伸ばせます(シャトルは走っていないため自家用車が必要)。

Bryceにも無料シャトルがあります(例年4月〜10月運行、任意利用・予約不要)。

Zionと違い、自家用車での園内走行は禁止されていません。

ただし繁忙期は駐車場が午前中に埋まることもあります。

ビジターセンターの標高は約7,894フィート(約2,406m)で、園内のハイキングは8,000〜9,000フィート帯です。

ラスベガスとの標高差が約1,800mあるため、到着日は展望中心にしておくと無理が出にくいです。


宿泊地の選び方

4泊5日では、どの町に泊まるかが旅の快適さを大きく左右します。

Grand Canyon周辺

基本的にSouth Rimの園内宿が最優先です。

園内のロッジ(El Tovar、Bright Angel Lodge、Maswik Lodge、Yavapai Lodgeなど)はリムまで徒歩圏で、朝夕の景色を楽しみたい旅では、ここに泊まれる価値は非常に大きいです。

South Rimの宿は通年営業ですが、春休み・夏・秋の週末はかなり早く埋まります。

園内が取れない場合は、Tusayanが次の候補です。

TusayanはSouth Rimから南へ約1.6マイルのゲートウェイタウンで、夏季にはGrand Canyon Visitor Centerへ向かう無料のTusayan Route(Purple Route)シャトルが運行されます(20分間隔)。

ゲートの行列を避けてシャトルで直接入園できるため、繁忙期はかなり使いやすい手段です。

さらに下げるならWilliams(South Rimから約55マイル南)も選択肢ですが、4泊5日では朝夕の景色や滞在時間を削りやすいので、できれば「園内 → Tusayan → Williams」の順で探すのがおすすめです。

Springdale(Zion)

Zionをしっかり見たいなら、Springdaleが本命です。

サウスエントランスと歩行者入口はSpringdale北端にあり、宿から歩いて入園できる立地です。

シャトル乗車や入園に予約は不要です。

この旅程ではZionを1日の主役にするので、Springdale泊にしておくと朝のスタートがとても軽くなります。

4泊5日で3公園を回る旅では、Zionの日だけは便利さを優先したほうが全体が崩れにくいです。

Bryce周辺

園内のBryce Canyon LodgeはBryce Amphitheaterに徒歩圏で、短い滞在でも景色に触れやすい立地ですが、部屋数が限られるため早めの予約が必要です。

園外ではBryce Canyon CityやTropic周辺に宿が点在しています。

Bryceは標高が高く(約2,400m)、朝夕の冷え込みが平地とはまるで違います。

できるだけ近い場所に泊まるメリットは大きいです。


車種と荷物の考え方

このルートは、オフロード仕様の大きな車が必要な旅ではありません。

むしろ、普通サイズで運転しやすく、スーツケースが無理なく入る車のほうが向いています。

車種の目安

  • 2人旅:中型セダン〜コンパクトSUVで十分
  • 3〜4人旅:ミッドサイズSUVが荷物とのバランスを取りやすい
  • スーツケース大きめ・冬装備あり:荷室優先でSUV寄り
  • 大型バン・大きなRV:Zionのサイズ制限(2026年6月7日〜)を必ず確認

荷物で失敗しにくい考え方

チェックすべきは「人数」より「荷物量」です。

4泊5日でも、防寒着・飲み物・簡単な行動食・カメラ機材が増えると、思った以上に車内が埋まります。

とくに3公園をまたぐ旅では、毎回きれいに荷造りし直すのは地味に負担なので、トランクに余裕がある車種のほうが結果的にラクです。

Bryceは標高約2,400m・Grand Canyonのリムも約2,100mあるため、夏でも朝夕用のフリースやウインドブレーカーは必要になります。


2026年の入園料:日本人旅行者が知っておくべきこと

2026年1月1日から、Grand Canyon・Zion・Bryceを含む対象国立公園では、米国居住者以外の16歳以上の訪問者に対して 1人あたり$100の追加料金(Non-Resident Fee) が課されています。

これは通常の入園料とは別に発生します。

なお、各公園の通常の入園料は 自家用車1台あたり$35 です。

3公園を回った場合の費用例(大人2人・車1台)

項目金額
Grand Canyon 入園料$35
Grand Canyon Non-Resident Fee$100 × 2人 = $200
Zion 入園料$35
Zion Non-Resident Fee$100 × 2人 = $200
Bryce 入園料$35
Bryce Non-Resident Fee$100 × 2人 = $200
通常支払いの合計$705

この条件だと、Non-Resident Annual Pass($250)を購入するほうが圧倒的に経済的です。

NPSの案内では、このパスは自家用車1台分全体をカバーするため、車で入園する場合は同乗者も対象になります。

つまり、大人2人・車1台で3公園を回るケースなら、$250のパス1枚で入園料とNon-Resident Feeをまとめてカバーできます。

そのため、通常支払いの$705と比べると大幅に安くなります。

このパスは購入月から12か月有効です。

Grand Canyonの入園ゲートは キャッシュレス専用 なので、現地購入・通常支払いのどちらでもクレジットカードやデビットカード、モバイル決済を使える状態にしておくと安心です。


費用差が大きく出るポイント

入園料以外で費用差が出やすいのは、宿泊とレンタカーです。

宿泊費

最優先で確保したいのはGrand Canyon South Rim周辺とSpringdaleです。

Grand Canyon園内ロッジは部屋数が限られ、繁忙期は数か月前に埋まることがあります。

Springdaleも、Zion観光の拠点として便利なぶん、好条件の部屋から動きやすくなります。

レンタカー

車両クラスを上げすぎると、レンタル料だけでなく保険も一気に上がります。

この旅程はオフロード区間がないため、必要十分なサイズの車を選ぶのがコスト面でも運転のしやすさでも有利です。

保険

確認しておきたいポイントは以下の通りです。

  • 対人・対物の補償範囲(Liability)
  • 車両損害時の自己負担額(Deductible)
  • タイヤ・ガラス・下回りの扱い
  • ロードサイドアシスタンスの有無
  • デポジット条件
  • 追加ドライバーの条件と追加料金

4泊5日で約1,100〜1,200マイルを走る旅になるため、トラブル時の自己負担が大きすぎないプランを選んでおくと安心です。

その他の実質コスト

ガソリン代は、長距離移動日(Grand Canyon⇔Springdale間やBryce→ラスベガス間)が含まれる前提で見ておく必要があります。

また、混雑による時間ロスも実質コストです。

Grand Canyonのゲートで2時間待ちになるケースを考えると、早朝到着や前泊の宿選びで「時間を買う」感覚も重要になります。


予約の順番

4泊5日で崩れにくくするなら、予約はこの順がおすすめです。

  1. ラスベガス発着便
  2. Grand Canyon周辺の宿(園内 → Tusayan → Williams の順に探す)
  3. Springdaleの宿
  4. レンタカー
  5. Bryce周辺の宿
  6. Non-Resident Annual Pass(Recreation.govで事前購入)
  7. 各公園の最新運用確認(シャトル時刻・道路状況・Angels Landingパーミットなど)

Grand CanyonはSouth Entranceの混雑が読みづらく、春休み・夏・秋の週末には9:30〜16:00の間で2時間待ちになることもあります。

Zionもシャトル前提の時期は駐車場より宿の立地が効きます。

4泊5日では「後で何とかする」より、先に動線を確保する感覚で宿を押さえるのが成功しやすいです。


予約前チェックリスト

  • Grand CanyonはSouth Rim前提で、West Rimと混同していないか
  • 4泊5日の中で、長めの移動日が少なくとも1日は入る前提になっているか
  • ZionはSpringdale連泊にして、シャトル前提で組んでいるか
  • Bryceは主要展望地が最初の3マイルにある前提で、短時間でも満足できる設計になっているか
  • 大きい車を借りるなら、Zion-Mt. Carmel Highwayの車両制限(2026年6月7日〜)に引っかからないか
  • Non-Resident Fee対策として、Non-Resident Annual Pass($250)の購入を検討したか
  • Grand Canyon入園ゲートがキャッシュレスであることを確認したか
  • Grand Canyonの宿はできるだけ早めに押さえたか
  • Zion・Bryceのシャトル運行時期を確認したか
  • Angels Landingを考えるなら、Recreation.govでのパーミット抽選に申し込んだか

まとめ

ラスベガス発のGrand Canyon・Zion・Bryce 4泊5日は、「初日にGrand Canyon入り → Zion連泊 → Bryceを経てラスベガスに戻る」形が最も安定しやすいです。

Zion先回り型も初日の移動が短いメリットがありますが、後半に長距離移動が集中しやすい点は意識しておく必要があります。

2026年は、Non-Resident Fee($100/人/公園)の導入、Grand Canyonのキャッシュレス化、Zion-Mt. Carmel Highwayの大型車両規制(6月7日〜)、VirginのPark & Ride新設など、知っておくべき変更点が複数あります。

とくにNon-Resident Feeは3公園を回ると合計額が大きくなるため、Non-Resident Annual Pass($250)の事前購入を強くおすすめします。

4泊5日で3公園を入れる旅は、欲張りに見えて、実はきちんと組めばかなり現実的です。

大切なのは、距離そのものよりも、Grand Canyonの宿とゲート混雑対策・Zionのシャトル理解・Bryceの標高への備え・最終日の戻り時間、この4つを先に整理しておくことです。


参考情報・公式サイト

本記事では、モデルコースの作成にあたり、以下の公式情報を参照しています。

旅行時期や当日の運用によって変更が入ることもあるため、出発前には最新情報もあわせてご確認ください。

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